「普通の5人のあんちゃんが、普通のままでどこまで飛べるか」
ニノが嵐について以前語った言葉を
このLIVE映画と単に言えない作品を観た後にじっと考えた
失礼ながら、彼らは本当に"普通"だ
容姿、歌、ダンス、演技…
おそらくジャニーズ内外で彼ら以上に優れたものを持っている者は多くいる
ならば、何故。
日本国内のみならず海外でも絶大な人気を誇るグループになったのか?
その問いへの一つの答えが、
この映画の中にある
活動休止を発表した後の大掛かりなコンサートツアー
その"とある一回"を撮影したドキュメンタリーとは少し違い、わざわざ映画として上映するために企画、練り上げられたプランを元に52000人の観客の前で撮影されたLIVE
随所に映画ならではの視覚的な演出があり
その意味でも通常のコンサートと違う見応えがある
彼らを長年見てきた堤幸彦監督の想いと
ツアー演出を一手に引き受けてきた松潤の想い
それが合わさった奇蹟の映像
"果てない空"で咲き乱れる花々を浴びて手を伸ばして歌うニノは
「おかえり」の破壊力が尋常ならざる笑顔の相葉ちゃんは
子供の頃と同じ瞳の輝きが
力強いピアノの調べに彩を加えた翔くんは
全身を使って白い燕尾服で楽しげにタクトを振る松潤は
そして
常に居心地悪そうなのに踊り出したら、
歌い出したら、その内なる輝きを放つ大ちゃんは
まごうことなく
普通のあんちゃん、ではない、
スーパーグループ、嵐のメンバーで
夢を届けるアーティストだ
衣装のみならず、緞帳にまで敷き詰められたスワロフスキー・クリスタルよりも
彼らの汗は煌めいて見える
20年かけて
"笑み"と"笑み"を結び
伝えたいことを実現したその姿
あんちゃんたちが飛翔した高みを
是非スクリーンで目に焼き付けて
嵐に興味ない?
そんなあなたでも
ここで披露された40曲のうちどれかは
いつかどこかで耳にしたことがあるはず