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デュラン・デュラン:ハリウッド・ハイのjamのレビュー・感想・評価

4.2
暮れゆく空に 
青と黄、二色のウクライナカラーにライトアップされたキャピタルレコードビル
彼方にはハリウッドサイン

空気を包み込むように流れるのは
"Ordinary World"


ロックの殿堂
数多のミュージシャンの憧れ

2022年、晴れて殿堂入りしたのは

Pat Benatar & Neil Giraldo
Duran Duran
Eminem
Eurythmics
Dolly Parton
Lionel Richie
Carly Simon

…そう、Duran Duran!
殿堂入りセレモニーで脱退したアンディが一緒にパフォーマンスするという情報に世界中のファンが歓喜した


40年前、魅惑的なMTVでムーブメントに乗っていた彼らが
歳を重ねて錚々たる面々と肩を並べている、とは予想だにしなかった


この映画では
イギリス、バーミンガム出身の彼らの
LAへの憧れ、喜びが語られ
コロナ禍で思うように行えなかったLIVEを
今、このタイミングでする意味も

The Beatlesのrooftop concertを彷彿とさせる
ビル屋上、僅かなギャラリー前でのLIVE
メモリアルな新曲やお馴染みの曲に
つい脚が踊りだす

中でも特別なのはOrdinary World
彼らが歌う"普通の世界"とは。

この曲の発表された93年当時とは
世界の情勢も大きく変わってしまったけれど
聴くものの心を捉える
彼らは"来年もまたその次の年も"
変わらずに音を奏でると語る


"この4人の兄弟をとても誇りを思います
このような日がくるとは思ってもみませんでしたが、
その日を迎えることができて本当に嬉しいです"


迎えた11月5日
LAで開催されたロックの殿堂セレモニー
残念ながらアンディは闘病中で
一緒にパフォーマンスすることは叶わなかったけれど
サイモンが伝えた彼のメッセージは
しっかりと私たちの胸へ
jam

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