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ステキな金縛りのchihakenのネタバレレビュー・内容・結末

ステキな金縛り(2010年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

【作品概要】
2011年に公開されたコメディ映画です。監督は三谷幸喜さんです。
三谷監督ワールドがふんだんに練りこまれた作品になります。長野県や愛知県で撮影が行われ、コメディ溢れた内容となっています。第35回日本アカデミー賞では優秀作品賞をはじめ10部門で入賞しました。興行収入は42億8000万円を突破しており、大ヒットした作品です。

【感想】
さすが三谷監督だと思いました。新しい着眼点で物語が始まり、コメディ溢れつつも内容にも深い意味があります。ただただ見るだけでなく、いろいろ考えることもあるので教養としても役に立ちそうですね。気になった方はぜひご覧ください。

【あらすじ】
妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎の弁護を担当する宝生エミは、将来性ゼロの三流弁護士。殺人現場の証拠は矢部が犯人であることを示唆しており、勝てる見込みのない裁判だった。矢部はエミに「証拠は私を犯人に仕立てるためのトリックで、その日は旅館で一晩中金縛りにあっていた。落ち武者が私の上にまたがっていて動けなかった」とアリバイを証言し無罪を主張する。ありえないアリバイであるために、エミは矢部が殺人を犯したのではないかと疑った。だが、彼女の上司の速水悠は、「嘘をつくならもっとまともな嘘をつくはずだ。矢部はかなり高い確率で本当に金縛りにあっていたのではないか。」と助言する。そこでエミは矢部が泊まった旅館に赴いた。エミは、矢部に一晩中またがっていた落ち武者・更科六兵衛に出会う。エミは六兵衛に、法廷で証言するように求めたが、六兵衛はまたがっていたことは認めるも、証言には乗り気ではなかった。しかし、「矢部五郎が本来は無罪であるのに裁かれようとしている」ということを聴き、自身の最期も背信行為をしたとして打ち首にされたことによるため、矢部に同情し、法廷で証言することにした。最初は速水も更科六兵衛の存在を認めようとはしなかったが、エミは速水がハート型のチョコをこっそり食べようとしていたことやタップダンスの練習をしていることを、(速水にとっては)見えない六兵衛に当てさせることで、速水に六兵衛の存在を認めてもらうことに成功した。しかし、六兵衛は特定の条件を満たす人にしか見えないうえに太陽が出ている時間は外に出ることができない。そこでエミは、速水と協力してなんとか裁判に証人が到着する時間を延ばしてもらうよう説得する。さらに、六兵衛の息は誰でも感じることができることから、フエラムネの音を用いて証言に利用したり、砂鉄を使って六兵衛が実際に法廷内にいることを証明しようとした。対する検事・小佐野徹は非科学的なことを嫌っており、「見えない」六兵衛を存在するものにさせようとする一連のエミの試みはトリックであり、法的に無効であると主張する。それに対し、エミは六兵衛の助けを借りて、小佐野も実際には六兵衛が見えているということを証明し、小佐野はその存在を認めた。こうして、幽霊が証言台に立つという前代未聞の裁判が始まることになった。

【出演者】
・深津絵里
・西田敏行
・小林隆
・KAN
・竹内結子
・山本耕史
・浅野忠信
・市村正親
・草彅剛
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