ここ数作というか2000年代に入るくらいだろうか、三谷幸喜の作品にはまるで期待しない自分がいる。
何か守りに入ったというか。
使った役者ばかりで固めているため、自ずとほのぼの系しか出来上がらないことに物足りなさが残る。
この作品も予告を見た時から予想通りの中身。
確かに笑える部分はある。
落ち武者はもちろんだが、阿部寛や生瀬勝久など出番が少ない役者もしっかりと場をさらっていく。
それでも裁判自体は面白くもないし、無駄に知っている俳優を出すためそこに興味がいき、肝心の事件などどうでもよくなってくる。
ラストもヒューマンな方向に行くし、安心や安全の塊で出来たような作品なので今後も劇場で見ることは絶対にないだろう。