KnightsofOdessa

シークレット・ディフェンスのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.0
[真実はすぐそこに] 60点

弟の拳銃を抱えて電車に乗ったボネールが、ソワソワしながらサングラスの種類を変えてみたり、服を変えてみたり、ジロジロ見てくるおじさんに食って掛かってたとこがピークで、残りは"他人の中の真実を求めながら他人には自分の真実を隠す"ゲームをひたすら続けるという、些か湿っぽいリヴェット。登場人物少ないのに全員が何かしら結託してるという普段通りのリヴェット的設定なのに、『セリーヌとジュリー』とか『メリー・ゴー・ラウンド』みたいな大規模な陰謀ではなく、パリと屋敷を往復しながら"言わない、だって信じないもん"と毎回煙に巻かれる規模の小ささと面倒くささに途中で飽きてしまった。周りの人間が死にまくるの最後まで生き残る死神みたいなラジヴィオヴィッチは良かった。あと、メスシリンダーに液体入れるときはガラス棒使えよ、と理系っぽい発言も残しておきたい(あれ、使うよね、自信なくなってきた)。
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