しらすごはん

スティルウォーターのしらすごはんのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
5.0

しぶい。

やるせない気持ちになります。

でも、不思議と癒される映画でした。

サッカー元日本代表、
酒井宏樹選手のゲキ押し。

このしぶい作品を、名サイドバックが推薦した理由が中盤で判明します。

人生の痛み、後悔、苦悩、そしてそれらを緩和することがテーマの映画でした。

マット・デイモン主演。

フランスのマルセイユの光と影も興味深かったです。

Stillwaterは、
オクラホマ州にある町の名とのこと。


主人公ビル(マット・デイモン)の娘アリソン(アビゲイル・ブレスリン)は、フランスのマルセイユ留学中に殺人容疑で逮捕され、裁判をへて有罪となっていた。

ビルが久々に刑務所に面会に訪れたところ、フランス人弁護士にメモを渡すようアリソンから頼まれる。

そのメモには、フランス語で「冤罪の証拠があるので調べてほしい」と書いてあった。

娘に端から頼りにされていなかったわけだが、ビルは自ら動いて真犯人を探そうとする。

しかし、慣れない異国の地で、事はうまく運ばない。

彼の行為は空回りし、事態を悪化させる。

娘からも完全に愛想をつかされてしまった。

ビルのダメ男としての過去、娘の信頼を失った経緯も次第に明らかになっていく。

ただ、ビルはフランスに居残って、娘に尽くそうとする。

ビルのダメダメぶりとともに、彼の人柄、誠実さも観客は知ることになる。

そんなフランス生活のなかで、ビルは、彼を助けてくれるシングルマザーとその娘マヤと心通わせていく。

やっとアリソンと関係改善が見えてきた矢先、彼は真犯人らしき人物を偶然見つけた。

そして、ビルは即行動し、踏み越えてはいけない一線を越えることになる…


劇中で使われる、サミー・スミスのHelp Me Make It Though The Nightが沁みたなぁ。

ビルは、カントリーミュージック好きという設定。

Help Me Make It Though The Nightは、束の間の幸せのシーンに流れます。

ラストの大事な場面でも、ビルはかみしめるよう聴いてましたね。
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