この映画はあみ子の視点で描かれているにも関わらず、あみ子の家族に起こる大きな変化は淡々と描かれていた。この描写によって、あみ子が身近に起きたことをどの程度把握できているのかを読み取ることができ、あみ子が生きる世界と周りの人達が生きる世界の隔たりが感じられた。
一方、あみ子の心情の描写に関しては、原作を読んだ後に観たからか物足りなさを感じた。
また、主演の子の演技が凄く良かったため、それと対照的に周りの子達の演技がなんだかなあと思ってしまった。そういう演出なのかなど考えてみたが、やはり棒読みの演技が気になった。
