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三人の女のleylaのレビュー・感想・評価

三人の女(1977年製作の映画)
3.7
最初から最後までずっと不穏で、なんとも微妙〜なズレやねじれを味わっている気持ち悪さ。

老人のリハビリセンターで働くミリー
ミリーの同僚で新人のピンキー
2人が暮らすアパートの管理人ウィリー

この3人の女性がどこか少し変。その奇行を楽しむ感覚。

アルトマン監督はベルイマンの『仮面/ペルソナ』にインスピレーションを受けたそうで、今作では3人の女性の人格が変化したり、入れ替わったりする。

監督の夢がベースらしいので大きな意図はないのかも。監督はこういうのを撮ってみたかっただけなんでは。

プールや部屋の水槽など、水を多用するのは羊水を思わせるし、性器をあらわにした半獣人の絵など、女性そのものの神秘性を描いてるのかと思いました。

『キャリー』のシシー・スペイセクと『シャイニング』のシェリー・デュバルとの共演だから、それだけで不気味感が出る。キャリーを思わせる演出はサービスカットかな。

意味ありげな描写だけど深読みはしなくてもいっかな。
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