最初から最後までずっと不穏で、なんとも微妙〜なズレやねじれを味わっている気持ち悪さ。
老人のリハビリセンターで働くミリー
ミリーの同僚で新人のピンキー
2人が暮らすアパートの管理人ウィリー
この3人の女性がどこか少し変。その奇行を楽しむ感覚。
アルトマン監督はベルイマンの『仮面/ペルソナ』にインスピレーションを受けたそうで、今作では3人の女性の人格が変化したり、入れ替わったりする。
監督の夢がベースらしいので大きな意図はないのかも。監督はこういうのを撮ってみたかっただけなんでは。
プールや部屋の水槽など、水を多用するのは羊水を思わせるし、性器をあらわにした半獣人の絵など、女性そのものの神秘性を描いてるのかと思いました。
『キャリー』のシシー・スペイセクと『シャイニング』のシェリー・デュバルとの共演だから、それだけで不気味感が出る。キャリーを思わせる演出はサービスカットかな。
意味ありげな描写だけど深読みはしなくてもいっかな。