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ゲート・オブ・ダークネス 恐怖の渦のYSKのレビュー・感想・評価

1.8
昨年6月から7月にかけて開催されたNewJapanCupでですね、こう宣言しました「何が何でも勝つ」「手段は選ばない」対戦相手が膝を負傷していればそこを集中的に攻撃し2分で勝利し、タッグパートナーが相手でも貪欲に勝利を欲し決別の必殺技を叩きこみ、決勝のオカダ・カズチカ戦を乱入混じりの大混戦としながら制し、当時の王者内藤へも決別のEVILからBULLET CLUBへの電撃加入、マネージャーの東郷による巧みな介入から反則攻撃を挟んでのやはりEVILにより大番狂わせの二冠王者と2020年上半期の主役となった姿はまさに「This is EVIL Everythingu is EVIL すべては……EVILだ!」の言葉に相応しい姿だったと思います

その後ヒロムちゃんとの防衛戦や、神宮での内藤戦を経てのG1クライマックスでは全戦で東郷の介入混じりの試合をしたことで逆に小粒なヒールとなってしまった感はどうも否めません
極端にいえばYOSHI-HASHIやジュース相手にも同じ試合をするのではなく、そこは悪さやインサイドワークではなく確りと力強さを見せてほしかったなと思うところではあります
さらにいえば、結局矢野通に白星を渡しているのもいただけないです、そういう取りこぼしがイマイチ勝ちきれない現状に繋がっているのではないでしょうか

NewJapanCupのように1度負けたら終わりのトーナメントでは「何が何でも勝つ」姿勢は重要ですし、その結果を出したのは素晴らしいことですが、それが持続せず介入がなければ勝てないイメージがついてしまったのは非常にもったいないなと思いました


あ、すみません
これは『ゲート・オブ・ダークネス』ではなく“キング・オブ・ダークネス”EVILの話でした
陰キャがムリした感のある反抗期っぽい主人公が、母親にもその再婚親父にも姉妹にもそして学校でも疎ましがられている感じが長く苦痛でした
特に再婚親父の脳筋ぷりが絶妙に腹立たしいです
教会のタブーに切りこむ姿勢はよかったかもしれませんが、半端に配慮したせいか何も面白みのない結末となってしまいました
ラストシーンのチープさはギャグです
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