YSK

電エースカオスのYSKのレビュー・感想・評価

電エースカオス(2023年製作の映画)
3.8
知らず知らずのうちにB級の大家、特撮の巨匠ともいうべき地位に立っていた河崎監督が35年の月日を費やした『電エース』初の劇場版

キックを得意とする電エースキックがハリウッドザコシショウを、昭和歌謡を愛する電エースQが昭和を憎むユリオカ超特Qをそれぞれ撃破し世界に平和が訪れた…と思いきや、SNS上の幸せな投稿へネガティブなコメントを投じ、そこで生まれた負のエネルギーを自身の力へ変化させる最凶の宇宙人が現れた!というお話

いやもうすでに意味がわからないのですが、見てもやっぱり意味がわからない
2019年の『電エースキック』と2022年の『電エースQ』に新規撮りおろしを追加したことで実質的に3本の作品を110分にまとめた超お得な作品と思いきや尺稼ぎにしか見えないシーンがあったり、相変わらずどうしようもないアホなシーンがあったり、もう電エースというよりは河崎実監督の総集編といったほうがいいかもしれません

若くて人気があって数字を稼げそうなひとは誰もでてこないうえにユリオカが藤波辰爾に説教されるとか古のオタクしかついてこれないようなシーンが満載、「第一回東京国際サメ映画祭の前夜祭に出る河崎監督の最新作だって!」みたいな安易な考えで視聴したらヤケドではすまないと思いますが、サメ映画をフカく愛する人たちならきっと受け入れられるでしょう、だって似たようなものだから
YSK

YSK