耳の不自由な漁師の家族たちの中で唯一耳が聞こえる(＝コーダ)少女が合唱部で才能を開花させていく話。
家庭でも学校でもマイノリティの立場で生活しなければならない主人公はなんとも辛いだろうなぁと感じた。
大事な家族が感知できない分野で活躍を切望することで浮かび上がる家族間での軋轢や葛藤も描きつつ最後にはお互いに歩み寄りキズナを深める展開は王道ではあるもののやはり心に響いた。
学校での発表会の描写の居た堪れなさ、状況にはついていけないけれど周りに合わせた反応を自らに強いてしまう様子はゲイとして男子校で生活をしていた自分にとっても共感できる部分がありかなりキツかった。
本作はなりより主演の俳優さんの歌声が素晴らしく、歌唱シーンで何度も涙腺を刺激された。
