このレビューはネタバレを含みます
横溝作品的でありJホラー的、それでいてしっかりとした鬼太郎作品に仕上げられた傑作。
まるで横溝作品に出てきそうな怨念に塗れた一族、Jホラーらしい後味の悪さに、立ち向かう目玉おやじと水木のバディものとしての熱さが交わって絶妙な塩梅になっている。
勿論鬼太郎好きとしても楽しめるのが、リモート下駄や体内電気等お馴染みの技を目玉おやじが駆使して戦う場面にはついぞ嬉しさが込み上げ、霊毛ちゃんちゃんこの成り立ちに感動した。
本編も勿論素晴らしいのだが、エンドロールのために作られたといっても過言ではないのではないかと言えるほどに最後の余韻がたまらない。
少しでも鬼太郎作品に馴染んできた人間ならば間違いなく鑑賞したほうが良い傑作だったと思う。