鎌谷ミキ

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
4.8
【気安く鬼太郎なんてこれから呼べない】

[あらすじ]ネットアレンジ
昭和31年。哭倉村へやってきた鬼太郎の父であるかつての目玉おやじ。目的は行方不明の妻を捜すことだった。やがて怪事件に巻き込まれていく。
一方、帝国血液銀行に勤める水木は、龍賀製薬の担当者であり、龍賀時貞の死去を聞き、東京から龍賀一族が暮らす哭倉村へと向かう。

[レビュー]
こんなに壮絶で辛い話だとは思いもせず…絶句。帰りのトイレでも泣きそうだったわ…

鬼太郎好きな長男が興味を示していて、公開を楽しみにしていたぐらいだけれど蓋を開けたら「完全大人向け」「子どもには理解できない」「微グロ」なんてワードが出てくる出てくる。案の時、公開前全くレーティング付いてなかったのに、直前でPG-12指定とわかり…長男の代わりに鑑賞してきました。これはなかなかに奥深い話でした。

原作の水木しげる先生のマンガを基盤にして、現代風にアレンジされてるのかなと思います。水木の背景はやっぱり水木先生自身だろうな…考えさせられる戦争描写があります。

そして『墓場鬼太郎』第一話だけ無料公開されてるので、それを見て予習するのはいいかも。私はたまたま見てました。だからこそわかるシーンがあって。

鬼太郎たちが幽霊族というのを初めて知りました。長男なら知ってるけど、初心者中の初心者。そういうのを知れ渡るきっかけになりますよね。
後、人物相関図は知っておいて損はないです。

ミステリー、ちょっとホラーぐらいの塩梅でした。よくよく考えたら、ホラーの類を映画館で観たのは初めてでしたが、不思議とそこまで怖くなかった。テレビ版鬼太郎を小難しくした感じ。時が経てば、長男にも見せたい。まぁ、血が苦手なんだよな…

ということで人間態だった目玉おやじと水木のバディモノぐらいしか内容に触れられないんですが、今年ベストに確実に入ります。そして、あれは泣く…

鬼太郎好きは勿論、鬼太郎って黄色いちゃんちゃんこと下駄履いてる男の子ぐらいしか知らない人にはかなり刺さる内容にはなってると思います。

なんとなーく怪しかった冒頭から伏線張ってますんで、気を抜かずにマルっと楽しんで。2時間弱なんですけど、濃ゆいです。

気持ち的にはめちゃくちゃ満点にしたいのですが、ゴア描写を含むものには抵抗があります…

【怖がり度 ★★☆☆☆(1.5)】
理由:結構ハッキリとグロ表現あり。やはり大人思考のホラーテイスト。

[パンフ]
950円だけしかわからない…再販してください。
で、調べたら今日から再販かかってたのに売ってない😇ネットは12月11日かららしい🤔
鎌谷ミキ

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