鬼太郎の映画を観たのはまだ自分が小学生の時以来だったんですが、観ている時本当に懐かしい気持ちにさせられました。
世界観は最近放送されたアニメ6期をベースとしているんですが、内容はほぼ『墓場鬼太郎』の前日譚って感じでした。
『墓場鬼太郎』以前のエピソードをアニオリで映画でやるって聞いた時はどんな感じになるのかなって思ってたんですが、しっかり『墓場鬼太郎』に繋がるストーリーになってたので良かったです。
ただ、思ってたよりもかなりダークな内容でしたし、妖怪以上に、やはり人間の恐ろしさがこれでもかというくらい描き込まれた作品でした。
今回は所謂因習村が舞台となっていて、そこに住む一族がやってる所業がまあえげつなくて、これだと呪いが発生したりしても仕方ないだろって思うレベルでした。
本作では若かりし頃の鬼太郎の父親と『墓場鬼太郎』以来15年ぶりの映像作品登場となる水木が主役だったんですが、このコンビがまた最高でしたし、特に鬼太郎父にいたってはもっと活躍観てみたいと思うくらいにはアクションがすごく気合入ってましたし、関俊彦さんの後の目玉おやじを彷彿とさせるような飄々とした演技も良かったです。
そして、ラストに関してはもう結末わかっていても思わず涙腺崩壊しそうになりました。
大人向け鬼太郎としては最高でしたし、鬼太郎ファンの方には是非観て欲しい一本です。
