銀幕短評(#693)
「ブラックボックス」
2021年、フランス。2時間9分。
総合評価 67点。
フライトレコーダーのことですね。
この映画を観るときは、ところどころ息をころす(というか生理現象として呼吸が自然に止まる)ことが強いられます。これは注意しないといけません。思ったよりもけっこう長いので、どんどんくるしくなります。あと、主人公の両耳での「音」の聞こえ方と聞こえなさが、非常に重視される一種(いっしゅ)繊細な映画なので、ヘッドセットの着用をおすすめします。アメリカの「サウンド・オブ・メタル」84点も同様でした。あの映画もすてきですね。ヘッドセットをつけて、もう一度観ようかなあ。
映画は冒頭から悲劇で始まります。数百人の旅客を乗せたパリ行きの大型飛行機が不幸にもアルプスに墜落する。紆余曲折があり、回収されたボイスレコーダーのデータを解析するチームに、主人公が抜擢される。このあたりからですよ、息をころしつづけるのは。さあ ふかく息を吸いましょう。