みむさん

The Toll(原題)のみむさんのレビュー・感想・評価

The Toll(原題)(2021年製作の映画)
3.0
グラスゴー国際映画祭にて。

平和でのどかな生活のはずの料金所のおじさんにじわじわ迫る犯罪と暴力。

言われてみれば「ファーゴ」っぽい雰囲気に、バラバラでクセのある登場人物同士がだんだん引き寄せられていったりと、なかなか面白いやつだった。

大自然のなかにポツンと建つ料金所、そもそも通行車ぐらいしか接点なく、主人公の日常すらちょっと謎。何一つ不満もなくそこそこ満足してるように見えるが、こんな環境を選んだのはもしかしたら何かから逃げているのか、過去を消したいのか…。

平穏な日常に現れる思わぬ通行人、別件で通りかかった警官、明らかに場違いな若者、これがどう繋がっていくのか、どう収束していくのか、忘れたかった消したかった過去が忍び寄るのか、いろいろ考えながら見ていたが、意外とシンプルに着地、ゆるすぎるガイ・リッチー映画とファーゴと西部劇少々ミックスという感じだった。