しゅうへい

デューン・ サバイバー 砂の惑星のしゅうへいのレビュー・感想・評価

1.5
『デューン・サバイバー 砂の惑星』(2020)
原題:DUNE DRIFTER

「宇宙戦争のその先へ。異世界サバイバル!」

■遥か未来。壊滅的な宇宙戦闘の後、墜落した戦闘機パイロット・アドレルと相棒のヤレンは、未知の惑星に不時着する。生命維持装置のリミットは48時間。装置が切れる前にアドレルは重傷を負ったヤレンとともに、荒涼とした惑星に潜む脅威と戦いながらサバイバルすることを余儀なくされる。

■M・プライスが監督・脚本・編集を担当。登場人物は最小限、舞台のほとんどは砂漠という低予算作品。果てしなく続く砂漠と腐食性の強い大気に覆われ、生命維持装置なしでは数分と命が持たない惑星に不時着した女性パイロットの決死の脱出劇を綴るSFサバイバルアクション。

「リミットは48時間!未知の惑星から決死の脱出を描くSFアドベンチャー」

激戦(笑)の末に近くにあった未知の惑星に不時着してしまった女性パイロットのサバイバル劇が物語の主軸。辛うじて作品としての体裁は保ててはいるものの、地味で退屈な展開とダラダラした時間だけが流れる。押井守『人狼』にいそうな謎の敵との戦闘シーンがジワる。惑星の虚無感は綺麗で好き。

言わずもがな『DUNE』の便乗作品。タイトルに“砂の惑星”と入れたのは日本側。DUNE要素は一切無く、今作はある種の被害者とも言える。ただ一目に触れることが大事なB級ならではの戦略。もし同時期に『スターウォーズ』の新作が出ていたら、そっちに引っ張られていたに違いない!作品へのリスペクトを欠いてすいません。

最近の大作続きでホッとB級補給!低予算映画でしか摂取できない栄養素とはこのこと。このチープさは肩の力を抜いて楽しめる。レビューもサクサク。酷くても…酷いことを知ってても許せてしまう愛らしさ。クオリティを求めてしまったら負け。いかに娯楽として楽しめるかが鍵。
しゅうへい

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