風来坊

インモータル 不死身の男の風来坊のレビュー・感想・評価

インモータル 不死身の男(2019年製作の映画)
2.5
何者かの裏切りにより部下を失い、記憶を失った兵士が真実と復讐を求めて死闘を繰り広げる。珍しいベラルーシ製のアクション映画。

これは本国では普通に製作されたであろう映画でB級というのとは違うと思います。CGとかは安っぽいがこれは技術的なものかなと思います。
銃火器などミリタリー的な部分はは割りとしっかりしていましたので。

中盤までほとんど尋問室でのやり取りで、主人公の記憶の中で物語が語られる。記憶喪失という設定上、時間軸がバラバラの説明なので分かりにくい。
ジャケット写真やあらすじから記憶喪失の最強兵士が無双する物語かと思いきや、何がどうなったかの自分探しというかサスペンス色が強い物語。

「ボーンアイデンティティー」のような物を目指したのかも知れないが、テンポは悪いし家族との再開か復讐か何を主軸にして展開したいのか不明でとても中途半端な物語で終わってしまっています…。
奥さんのヒステリーがイチイチウザい…。奥さんの心理もよくわからん…自分の事は棚にあげて夫を責めてもねぇ。

奥さんの話から文書の話になり急にテロの話しになりと、とにかく話が急で分かりづらいのが難点。
しかし、テロ阻止の話しになる終盤はそれなりにハラハラはする展開になり、仲間というかサポートに頼りきりだった主人公にもやっと活躍の場が訪れます(笑)

ベラルーシの映画事情は知らないですが、欧米でよく見るテレビ映画のエンドクレジットのタイプでしたので、もしかしたら本作もテレビ映画として製作されたのかも知れませんね。
全体的に中途半端な作品ですが、まずまずは楽しめた作品でした。

まとめの一言
「話が急」
風来坊

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