風来坊

Supercell(原題)の風来坊のレビュー・感想・評価

Supercell(原題)(2023年製作の映画)
2.5
竜巻を追跡する凄腕のストームチェイサーだった父親を亡くした少年。そして10年後、父親の意思を継ぎ彼もまたストームチェイサーとなり竜巻を追う。
アメリカ製のディザスターパニック映画。

2022年に衝撃的な事故で亡くなられたアン・ヘッシュさんが出演。作品紹介では遺作という事ですが、調べたら2023年の出演作は他に2作品ある模様。
他にもアレック・ボールドウィンさん、「スクリーム」で一時期は次世代のスターと言われた、スキート・ウーリッチさんとシブいキャスティング。
あの美少年がシブいおっさんになったなぁ(笑)

アレックさんは例の事件があって裁判沙汰ですけど、その間も映画に出演してたのかな?。主人公を演じるのは若手のダニエル・ディーマーさん。イケメン枠ではなく演技で売っているんでしょうけどちょっと華に欠けますね…。声は野太くてインパクトはありまし
「ツイスター」のような竜巻が猛威を震う映像や展開を期待すると肩透かしでしょう。
なかなか竜巻もやって来ませんし…竜巻テーマとしつつ本日は家族ドラマでした。

親の心子知らずの主人公にどうも感情が乗りません…。父親の死から来る反抗心は分かるけど、お母さんを労ってやらなきゃどうしようもないし…更に心配掛けてどうする。
のどかな田舎町の空に雷雲が立ち込める様子など風景の描写は良い。

低予算なので人が飛んだりの竜巻の脅威を感じるシーンは終盤しかない…。
竜巻の様子も間接的な描き方が多くて脅威が伝わって来ません…。
音楽は「ツイスター」を意識したのですかね。
最後の母さんとアンに捧ぐというメッセージは監督が竜巻で家族を亡くされているのかな?

家族ドラマとしてはまあまあですが、ディザスターとしては物足りず…。エンタメしながらもしっかり竜巻の脅威を描いた「ツイスター」は偉大な映画だったんだなとこの映画を観て改めて思いました。
風来坊

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