産んだばかりの赤ちゃんがさらわれる
1988年の情勢不安定なペルーで実際に起こった事件を描いた作品。
ラジオで知った無償の施設で産んだ後、赤ちゃんは病院に連れてったと伝えられ追い出される女性へオルヒナ。
どこの病院かも分からないため、警察に行くも身分証明書も無いため取り合ってくれない。
ほんと怖すぎる。
30年前くらいに旅行でペルーに行こうとした時、新婚旅行で南米に行った人から絶対に安いツアーで行くなと止められた。
理由を聞いたら、ちゃんとしたガイドや交通手段が確保出来ていないと誘拐される可能性があるとの事。
なので大きな旅行会社のツアーで旅行代はケチるなと言われた。
今ではそんな事ないと思いますけど、警察に変装した悪い奴らが知らんバスに誘導したりするって聞いて、ビビったのを思い出しました。
作品の話に戻すと、さらわれてしまった後のへオルヒナがほんと痛々しくて…
しかも外出禁止時間に警察に捕まっちゃったりともう散々な状況。
しかし偶然知り合った記者の人が捜索に手伝ってくれるも関係者は行方をくらましており絶望的。
その後、同じような犠牲者が他にもいる事がわかる。
後半、議員がとんでもない発言をしてからの闇深き結末。
かなり重たい社会問題を提起される作品でした。
ただ、後半は主題とは関係のない描写や内容に見失う場面もありモヤっとする所もありましたが、鑑賞後つくづく日本って平和だなぁと感じる作品でした。
