ゆんぶりっく

エンプティ・マンのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

エンプティ・マン(2020年製作の映画)
3.5
失踪した隣家の娘を捜索する元刑事の主人公。彼女とその仲間たちは「エンプティ・マン」なる存在を呼び出す都市伝説を実行していたらしく、彼女だけでなく仲間たちも皆失踪している事実にたどり着く…
娘はどこに消えてしまったのか…
「エンプティ・マン」とは何なのか…
というカルトホラー!!

前半30分は、ブータンの山奥で登山中の若者が滑落した先の洞窟で不気味な骸骨に出会い狂ってしまうエピソードなのですが、ここの不穏さは素晴らしいです!
あの人とは思えない骸骨の造形がゾクッと来てイイ…!
ここだけを短編として切り取ったらそれなりに高評価ですね!

ただこの映画137分となげぇんすわ…
個人的には娘を探すというミステリー要素
カルトに主人公も狙われるサスペンス要素
不気味さ優先で、理屈は観ているこちらに理解させようとしてない映像の数々
が自分好みだったので割と退屈せずに見れましたけどね。

「エンプティ・マン」の正体及びカルト教関係の事は最後まで見ても良く分かんないんですケド…
最後の展開は嫌いじゃないんですけど、それならそれでもっとこう観ているこちらの理解を根底から覆す演出が欲しかったというか、口頭説明ばかりで畳み掛けてくるので「絵で見せてくれや!!」となったり。

やっぱラスト付近が説明不足すぎたのでその辺が全体の低評価に繋がっているんですかねぇ…
もっと綺麗に風呂敷畳んでくれてたらすごい好きな作品になり得たんですが…
焚き火のシーンは不気味で好きだし、クトゥルフっぽい感じとかも好きなんですけどね。
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