日航ジャンボ機123便の墜落事故の現場のスクープを巡っての、
地方新聞社の社員たちの葛藤を描く。
まだまだ私の記憶では生々しい日航機事故。
それを伝えるマスコミ(新聞社)に、
こんな駆け引きがあるとは思わなかったです。
群集劇として、面白く仕上がっているのですが、
原田監督の人間のさばき方が少々不器用で、
展開が少し混乱してしまい、テーマが明確にならなかったところが惜しい。
原因がはっきりしない事故の記憶を、後世に語り継ぐといった点では認めるに値しますが、盛り上がるはずのラストが肩透かし的になってしまったあたり、事故をエンターテイメントとして見せることをためらったのだろうか。
事故の全権を任された堤真一がかすんでしまうほどの、
堺雅人の熱演が光る。