チャトラパティ
『バーフバリ』シリーズや『RRR』のS.S.ラージャマウリ監督の2005年の映画だ。
そして、チャトラパティ役を演じる主演俳優はバーフバリ役を演じたプラバースだ。
お陰様で、バーフバリとチャトラパティとが私の脳内で混合されてしまったよ。
バーフバリがクラーク・ケントならば、チャトラパティはスティーブ・ロジャース、とでも言えば良いかなぁ。
物語のテーマはバーフバリとほぼ同じと言っても過言にはならないであろうほどに酷似していたよ。
言うなれば、チャトラパティは現代版バーフバリ、と言ったところだろうかね。
ゆえに、バーフバリの原型は、すでに2005年のチャトラパティで完成していたような印象だな。
この監督は、深い哲学をテーマにしておきながら、それをチープな子供向けの演出に落とし込む天才なのだと、改めて感じたよ。
本作では、ヒロイン役でシュリヤー・サランという女優を起用しているが、とても美しい女性だったよ。
そして、彼女は本作から17年後に『RRR』にも出演をしていたそうだな。
私はこの女優さんがRRRに出演をしていたという記憶が全く無いので、また近々、間違いなく2度目の鑑賞をするであろうRRRで、シュリヤー・サランがどのキャストなのかを再確認してみようと思う。
さて、本作だが、背の小さなコメディアンのような男が登場している。
そして、彼が映っている場面は基本的には全く不要なものになっており、笑いを取るために無理矢理に入れ込んだであろう冗長的なシーンになっていた。
そして、彼が登場するシーンが多いし長いしで、何のために登場させているのかさえ私には理解出来なかったよ。
何せ全く面白くないのでな。
諸々、多種多様な意味において、まだまだ荒削りな作品だったように思うが、映像面や演出面が荒削りなのであって、テーマや物語はバーフバリと差異は無かったように思う。
その視点で見ると、この監督のポリシーは、18年前にすでに確立していたようにも感じたよ。
いずれにしても、とても良い映画だったよ。
ありがとう。
さて、次は『マガディーラ 勇者誕生』を観ようかね。