辛い過去を抱えた元諜報員の男。今はPTSDに苦しみながらも地下格闘技に参加しながら、生活費を稼ぎ娘と共に何とか暮らしていた。ある日、昔の任務の関連で娘を人質に取られて、ある秘密ファイルを奔走する姿を描いたサスペンスアクション。
主人公が幼い娘がいながら娼婦を部屋に読んじゃうデリカシーがない男なのでちょっと魅力に欠ける。
娘がしっかり者で頭がキレるのがこの物語のポイント。ただこの娘のせいで親父の活躍感が少し失われてしまってはいる。
単純明快な作品が多いスコット・アドキンスさん主演作にしてはMI6やロシア政府の思惑や陰謀を絡めたゴチャゴチャしているお話しになっています。何時もの無双アドキンスとは違う感じを堪能出来るが、個人的にはスコット・アドキンスさん主演作に求めてるものはこれじゃない感。
スゴく面白くてテンションが上がった上での、思わせぶりな終着点なら続編への気持ちも高ぶるのですが、正直この中途半端な状態でこれをやられる白けてしまう…。
元諜報員という設定に合わせて何時ものアクロバットで華麗なアクションは抑えていて、実践的なリアルな泥臭い戦い方をしている。
これはこれで良さもあるのですが、やっぱり求めているのはこれじゃない感。
この手の話にしてはテンポが良くないし、圧倒的に緊張感が足りないのが難点。主人公が素直に話していればこじれない話だったと思うので、主人公の立ち回りにも問題がある気がしますね。
派手さは排除して諜報戦のリアルさを追求してはいるものの全体的には微妙でした。何時もと違うアドキンスさんは見れるので、ファンとしてはそれなりには観れた作品でした。
まとめの一言
「回し飛び蹴り封印」