『ボクらの時代』に、この映画の綾野剛と、主題歌を担当した常田大希、藤井道人監督が出演していて、3人の関係性やトークがとてもいい感じで、やっぱり映画みなきゃと…行ってきました
映画館は私たちの他はスキンヘッドのいかついおじさまとその連れの方々、向こうに1人足を投げ出した体格のいいおじさま。。。雰囲気満点です
静かに鑑賞していた彼らはエンドロールは見ずにそうそうに出て行ってしまったけれど、何を思ったのか気になりました
以下ネタバレ含みます
最初から最後まで綾野剛がヤクザの山本としてそこに存在していました
組長の舘ひろしは荒みきった山本を受け止めてくれた懐の深い親父でした
山本にとっての家族は柴咲組で
家族のために罪を犯し、家族のために罪を背負う
美化する事もなく、時代とともに変化するヤクザの世界が実にリアルに描かれています
とても便利になったのに、なぜか生きづらさが増した今、ヤクザにも容赦ない世の中になってきたようです
ずっと想っていた女性と自分の子どもとの束の間の幸せな時間も脆くも崩れ去り
山本に残ったのはヤクザとして生きる道
ラストはなんともずしんと重くやるせなく…
波止場に山本を思って訪れた2人が
山本にとっておそらく大切な家族だったことは間違いなく
そこがせめてもの救いに思えました
山本そのものだった綾野剛 素晴らしかったです
藤井道人監督 脚本も手がけているのがまたすごいですね
新聞記者同様、ラストにぐっと投げかけてきます
