Eryyy678

ジョン・ウィック:コンセクエンスのEryyy678のレビュー・感想・評価

4.5
全ては報い。報いは成され、そして報いは防げるか。

ジョン・ウィックを狙う「首席連合」なる組織との直接対決。
もうこれ撮った後に死ぬつもりなの?と思えるような各国アクションスターが集う戦闘シーンは、ジョン・ウィック史上最も苦渋に満ちた強敵達との死闘、と言えるのではないでしょうか。「チャプター3」の殺し屋ゼロばりの強さの人物が複数出て来るようなかんじで、なかなかに辛い。

相撲関取に鎧侍に弓に夜桜。
コテコテの日本描写が極まった「大阪コンチネンタル」のシークエンスは、個人的には本作最大の見どころ。日本人剣士とその娘の弓使いの娘。ニンジャやサムライを連想させるような兵装の敵。盲目の中国人殺し屋。そこに混じって現れるジョン・ウィックを狙う巨人スーツ集団、といったような具材も多種混合なのに、ゲテモノ感はなく洗練された逸品のアクションとして仕上がっている。

スコット・アドキンスと言われるまで、彼だとはわからなかった敵側の人物も、その体型でそんな俊敏に動けるのかと、感心。
スコット・アドキンスならそれはそうかと納得してしまう。

ドニー・イェン演じる殺し屋は、その座頭市っぽい出立ちと香港マフィアのような風貌で、圧倒的な強さを見せつけます。目が見えず聴覚に頼る戦い方は、実に工夫がなされていて面白い。

ビル・スカルスガルドが敵側のボスにあたるんだけど、悪役顔だと思うので、こういう役のほうがしっくりきますね。

ところでエンドロール後のシーンは、すごくもやもやする。
Eryyy678

Eryyy678