エルトン・ジョンの人生を、往年の彼のヒットメドレーソングに合わせてミュージカル風味にしたような映画。
音楽家として成功を収める一方、愛情に飢えるエルトンの苦悩が映し出される。
ゲイであることの生き辛さと同時に、「エルトン・ジョン」として自己を見つめ直す、それは内面世界の旅でもあるような。
その内面世界が、時にエルトンの歌の歌詞にシンクロして、胸に刺さります。
同時に、ああなんて不器用な人なんだろうという、ある種の憐憫も。
″僕をハグしてくれる?″
人生という内面世界の旅路の果てに、彼がたどり着いたもの。そこに彼の衣装のような派手さはないけれど、心揺さぶられるものがあります。