jam

TITANE/チタンのjamのネタバレレビュー・内容・結末

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

そこに"うまれる"のは?

そもそも妊娠、出産には種の保存という大きな意味があるのです。男女が愛し合った結果、新しい生命を授かり、育み、時代を繋いでいく。
太古の昔から続いてきた神秘


枯山水庭園の美しさに石を投げるだけでなく
泥の着いた靴で踏み荒らす、そんなふうに

…アレクシアと〈車〉
その関係が、私の認識する聖なる領域に
土足で踏み込んできた

けれど
不思議と怒りは無く、
あり得ないと思いつつも興味深く

そこにまたひとつ
老いに対するヴィンセントの焦燥が加わり

自らの変化に怯え、抗う
 
その二人のあいだに
やがて芽生えて

"うまれた"のは、果たして。


今年もカンヌの季節がやってきました。
昨年パルム・ドールのこの作品を越える衝撃作はあるのでしょうか、さて。
jam

jam