ゆんぶりっく

ホテルレイクのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

ホテルレイク(2020年製作の映画)
3.3
異父姉妹の妹を母親の友人に預ける為に、とあるホテルへ向かう主人公。
そこで起こる怪奇現象…そして紐解かれる彼女自身の過去とホテルの謎とは…という話。
しっかり怖がらせてくる見所なシーンは複数あるものの、脚本然りお話全体としてはいまひとつな一本。

ルームミラー越しに映る女の首が…!
など序盤は結構いい感じ。
幽霊の撮り方も古き良きJホラーを感じる所もあり、怖いシーンだけを繋げたら結構面白そうにはなるんですよ。
しかし本作は「怖いシーンがあるだけ」の映画になっているのが惜しい。
“主人公がホテルに来たら怖い目に遭う”以外に話が全く進まず、平刃のシーンに魅力がゼロ。
もう少し主人公の内面にフォーカスするなり、妹との関係を進展させるなり、ホテルの謎を解く為に行動するなりしてくれれば良かったんですが、ぜんぶ中途半端でダラダラしてるんですよね…

1時間経った時に突如、霊が見える眼帯少年というキャラ立ちしている人物が出てくるのに速攻退場!そんな使い捨てするなら出すなと…
そもそもあそこでガンガン音を鳴らしていたりパラノーマルな現象を起こしていたのは誰なのか??

後半も悪くないといえば無いんですが、大事な部分の説明が足りない上に、そっち方向の怖さに振るなら振るで、そっち路線の怖さをもっと出してほしかったですよ。
心霊ホラーとヒトコワのバランスが悪い気がしました。

とは言うものの、首が落ちるシーンは見終わった後も結構記憶に残るレベルで好きなんですよ!
怖がらせようというしているシーンはしっかり怖かっただけに惜しいなぁ!
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