しろみさかな

ビバリウムのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ難しかったです!でもめちゃくちゃ細かいシーンに意味があるんだろうなぁ…と思って目が離せませんでした。冒頭の鳥の赤ちゃんのシーンから全ては始まっている気がします。これが分からないとなかなか飲み込めない作品でした。
わたしの勝手な予想ですけど、あの謎の少年は地球外生命体かなって思いました。それかAI。もう気持ち悪さが半端ない。あの少年の体格からは想像できない奇妙なおっさん声、謎の文字が書いている本。あと喉がキン◎マみたいに膨らんで叫んだシーン、あれは鳥かカエルみたいだなぁと思いました。鳥とかカエルって鳴く時喉が膨らみませんか?謎の生命体っていう感じがしました。
後は内容がかなりアイロニカルだなって思いました。女性はやっぱ母性があるから、得体が知れなくても子供だったら育ててしまう…。男性は穴を毎日掘る、家庭のことは放ったらかしで…仕事を意味してるのかな?と思いました。そしていいところだけ出てきて子供を叱りつける様は、父親を皮肉ってるのかなと。子供はそれを見て育つから、あの少年は常に2人の真似をしていたんでしょうか…。
変わらない日々ってめちゃくちゃ怖かったです。あとおんなじ家が並んでるところも怖かったです。シュールレアリズムの絵画みたいな、奇妙な作品でした。しかしながら割と淡々としていて、スピード感が無かったのでやや眠くなる系の作品だったのと、結局意味が分からなくて難しかったのでやや評価低めで。もう少しわかりやすさか、ネタバラシ的な何かが欲しかったですね…最終目的がよくわからなかったので、スッキリしませんでした。まぁ、世界観は好きでしたが。ご興味ある方は是非。
余談、割と最初の方でこの少年は住宅販売の男なんじゃないか?ってトリックがわかっちゃったんですよね…。だからちょつと退屈してしまいました。
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