岩井俊二監督作品…初鑑賞です…。
ロウ・イエ監督『ふたりの人魚』のジョウ・シュンがとっても良かったので…今作の主演と知り鑑賞…。
観終わって…兎に角、劇伴がとてもとても素晴らしい…岩井俊二監督自身はミュージシャンでもあるのですねっ…今作の主題歌『姿』のピアノを弾いています…♪
ピアノ、ギター、バイオリン…場面ごとに使い分け、物語に寄り添って心地良く、悲しく、そして切なく…見事に心を揺さぶられます…。
姉、之南(チィナン)を亡くした妹の之華(チィファ)(ジョウ・シュン)…。
姉の死を知らせる為、之華は姉の同窓会を訪れることに…。
しかし、生徒会長であり人気者だった姉に間違えられ…そのまま初恋の相手、尹川(インチャン)と再会を果たします…。
何故か噛み合わないふたりの会話…。
実は、尹川は姉のかつての恋人…尹川も之華を姉の之南と勘違い…。
君にまだずっと恋してると言ったら…
信じますか?
之華は姉になりすまし…尹川への手紙をしたためます…。
ひとりの女性の死によって…残された人々に齎される様々な想い…それは必ずしも悲しみだけではなく、かけがえの無い想い出をも呼び起こします…。
初恋に胸をときめかせたあの頃…
無限の可能性を秘めたあの頃…
思い描いた未来を手に入れられたのでしょうか…??
あの時の輝きや希望は残っているのでしょうか…??
初恋が成就しようとしまいと…
その想いは記憶の中で美化され輝きを増します…
そして未来への一歩を踏み出す力を与えてくれるのです…。
リアリティに溢れながらも…追想を織り交ぜ、どこかファンタジック…光の映像や背景のボカシも浮遊感を醸し出します…。
ボルゾイ犬と之華の水色のマニキュアもアクセント…ほっと心が和みます…。
時に重く暗い影を落としますが、ナイーブでエモい純愛劇…。
私も手紙を書いてみたくなりました…ෆ*
監督のセルフリメイク『ラストレター』もいずれ観てみたいです…。
thanks to; カイメイた〰︎ん ꕀ 𖠳 ᐝ
