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プライス -戦慄の報酬-の440のレビュー・感想・評価

プライス -戦慄の報酬-(2019年製作の映画)
2.9
突然ですが観終わってふと感じたのが、桃鉄やっててまぁまぁ調子良かったのに気づいたらキングボンビーをつけられたような気持ちでした。

30年ぶりに会いたいと手紙をくれたお父さんに会いに行くお話。

すみません。
ここからはちょいとネタバレに触れます。





中盤でサプライズが用意されていて、そこから展開もガラッと変化します。

ネタも雰囲気も決して悪くはないんです。
だけどこの手の作品は、真実が判明する前にどれだけ効果的な伏線を張れるかっていう演出が盛り上げるためにはすごく重要だと思うんです。
残念ながら前半の父子再会ではそんな要素が全く無い。

お父さんとの変なやり取りもただただ奇妙なだけだし、警察官や検視官とのやり取りも思わせぶりなのに話的には全く不要。
主人公ノヴァールの過去の経緯や現在がどんな奴なのかもよく分からぬまま進んでいくので感情移入も出来ない中、突然の急展開。

ここでキングボンビーがくっつきます。

これ観た方は、誰でも「はぁ?」ってなりますよね。
驚く驚かないというより「なんじゃこりゃ?」なんですよ。
そっからはバイオレンスな展開になります。
目的は分かるんだけど、ノヴァールの行動一つ一つに「?」が付く理解不能な行動っぷり。
観ている人を置いてけぼりにする理不尽さ。
まさにサイコロの出た目の数だけ物件売られてる気分です。
クライマックスも謎の自爆で思わず笑ってしまいました。

印象に残ったのはイライジャ・ウッドの目がめちゃくちゃ綺麗だった事かなぁ。
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