ヒロ

耳をすませばのヒロのネタバレレビュー・内容・結末

耳をすませば(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

24-48
薄味!

まず「耳をすませば」については、原作は未読、ジブリ版は何回か観てるものの激烈なファンではない、という程度の思い入れです。
そのうえで、ながら見だったからかもしれませんが、そこまでひどくはないように思いました。
アニメ版に目配せしつつ、10年後の雫と聖司の物語も一応はしっかりオチまで描いています。
アニメ版から引き継いだ中学生描写は実写だと少し観ていて恥ずかしいところもありますがそれはまぁ致し方ないでしょう。

ただ、10年後のストーリーはかなりふわふわして薄味ですね。
雫が社会の中で折れかけているというのはなかなか面白い設定だと思いますし、イタリアに行って聖司君に会って立ち直るというのも予定調和ではありますが悪くはないでしょう。
ただ、そもそもこいつら10年間まったく会ってなかったの?という点も疑問ですが、あのとってつけたようなイタリア女いりますか?
恋愛面のゴタゴタも描くにしても、もうちょいうまいことできなかったのですかね?
その後の展開は基本雫の一人相撲ですし、聖司君が会いにきたらまたコロっと心変わりするし、聖司君に比べて雫がフラフラしすぎな印象をうけてしまいました。

総括すると、「悪くはないが、わざわざ実写版作る必要あったかな?」という感じですね。
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