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アントマン&ワスプ:クアントマニアのHAMUのレビュー・感想・評価

3.7
アントマンシリーズ3作目❗️アントマンはキャラクターとしてはMCUで1番、作品としても凄く好きな作品だったので、非常に楽しみにしてました!✨
苦言を含めて言いたいことも沢山ありますが、総合的には面白かったです!1は超えてないけど2より良かった!くらいのバランスですかね!

まず本作の個人的な魅力としては、小さきヒーローアントマンが最強の敵カーンとタイマン張るところ!です!エンドゲームの際、アントマンは指パッチン生き残り組みですが、結局サノスとのタイマンはなかったのが若干モヤモヤだったんですよね。インフィニティウォー〜エンドゲームの1年間、アントマンが対サノス戦で戦うのをどれだけ妄想したかーー。だったんですが、そんなアントマンも次回アベンジャーズでは先頭に立つべき存在(?)ですので、フェーズ5の頭にカーンとタイマン張らせたのだと思います。自分としては妄想が叶った!感半端なかったですね。途中死んでしまうかもとハラハラしましたが、良かったです。

中盤で出てくる、スコットに選択を迫るシーンもよかったです。娘と世界を天秤にかけた時、やはりヒーローは娘を選択すべきなんですよね。(あのときスコットは世界がどうなってしまうのか理解していたかは謎ですが。)これが世界のために娘を犠牲にしたヴィラン、サノスとの違いなのです。

あと、これは回想シーンですが、ジャネットがワスプの姿で大活躍するシーンも個人的に胸熱でした。ジャネットよかったですよねー。いやホント。ここまできたらマイケル・ダグラスにもアントマンのスーツ着てほしいですよね。1作目でチョロっと出てきただけなので。戦うシーンも見たいー。

あとはなんと言ってもモードックを実写で見れたのがマジで凄い体験でした!あれを実写で出そうと企画して通した所!が凄い!見た目も誤魔化さずにちゃんとヘンテコなのも良い(笑)。これは量子世界という、現実世界の常識が通用しない世界観が舞台だからこそできた、1度だけのビッグチャンスだったんですかね。宇宙にいても変ですからね。

ということで非常に楽しんだのですが、ここからは苦言というか、こうだったらもっと盛り上がったのになーというか。惜しい点をチラチラ書いていきます。

まず舞台の量子世界ですが、アントマン2の時とか、なんならエンドゲームの超人達でさえ量子世界に入る時は完全防備!ガスマスク!じゃないとダメだと思っていたんですよ。酸素なさそうだし。しかし今作は突発的に量子世界に入ったこともあり、Tシャツ1枚で世界に入るという(笑)え!それ大丈夫なん?マイケル・ダグラスも「普通は死ぬはずだ」と言ってましたが、結局大丈夫な理由はよく分かりませんでした。別に僕はTシャツで量子世界に入っても文句は言いませんが、シュールでしたね笑

あと、今回はサンフランシスコのシーン以外はほぼCGで作ってるのだと思うのですが、たまにCGとキャラが浮いてるシーンがあったのも気になりました。せっかく大金掛けてんだからCGの違和感は無くして欲しいなと。最近のMCUはたまにこういうことありますよね。作る作品多すぎて手が足りないのも分かりますが。

あと気になったのは、ラストのアントマンvsカーンのシーンなのですが...僕はてっきり、スコットと助けに来たホープは量子世界に取り残されたもんだと思ったんですよ。ある意味自己犠牲的にカーンを倒し、世界を救ったのかなと。いやでも「普通に戻れるんかーーい」てなりましたよね。あそこは「時間制限内に現実世界に戻らなければならない」あるいは「もう一度量子世界に戻ると帰って来れない」的な盛り上げ方しないと、ホープがが戻ってきた感動も薄れますし、なんなら全員で戻ってこいよ!みたいになります。ホープとの愛を確認するシーンの意味も薄れてしまいますよね。うーん。もやもや。

あと、過去作にあったようなカッコイイサントラが今回は微妙だったような...1のメインテーマは言わずもがな、2の時もカッコイイ曲を用意していたアントマンシリーズですが、本作のメインテーマはオリジナルというよりは1のテーマの編曲じゃないですか。そこは残念。どこかで聞いたことのある曲しか流れないのは微妙でした。

あと普通に1、2に出てきた魅力的なキャラが出てこないのも、まあ舞台が変わったから仕方ないことですが、マイケルペーニャや元奥さん、その夫の警察官も超いい人だったのに全く出てこなかったのは残念でした。最後の誕生日パーティのとこでチラ見せくらいして欲しかったです。
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