HAMU

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のHAMUのレビュー・感想・評価

3.9
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズ最終作ということで!見事に大団円でした。非常に楽しい映画でしたが、気になるところもあったので書いていこうと思います。

まず良かったのは、シリーズ最終章と言うだけあって綺麗に終われていたのが良かった!ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー一行の関係ってのは単なるヒーロー集合チームと言うよりは、ワイスピで言う「ファミリー」みたいな、家族的繋がりが強いチームでした。それが如実に現れていたのがvol2で、コテコテのファミリー感が苦手だという意見もありましたが、vol3の着地、その点に関してははかなり大人な答えを出していると感じました。無印の時はそれぞれ違う葛藤を持ったはぐれ者達が、ガーディアンズの経験を通し、また新たな自分の居場所、役割を発見する物語だったのだと。素直に感動です。

また、これはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズの十八番でもありますが、キャラクターがそれぞれ立ちまくってたのが良かったです。初期ガーディアンズメンバーはもちろん、途中参加のマンティス、ネビュラも「こんな良いキャラだったっけ?」と錯覚するくらい活躍していましたし、(ネビュラに関しては、エンドゲームの5年にロケットとどういう関係だったのかを感じさせるくらいの変化をしていて、とても良かった)クラグリン、コスモちゃんなどの脇ガーディアンズが頑張る話も激アツでした。ラストの大一番、ガーディアンズメンバー全然が並んで敵陣に向かう姿がかっこよすぎて大泣きです。

とまあ、他にも良いところはたくさんあって、色々書きたいですが、ここからはちょっと気になった点を挙げていきたいと思います。

今回、スターロードがスターロードマスクを一度も付けていない、というのは如何なものかと思いました。あのダサカッコイイマスク好きなのになー。ロケットの一件があり、慌てて忘れておいてきたという言い訳も、インフィニティウォー〜エンドゲームではナノテクにてマスクを召喚していたので、通用しません。今回、スターロードが高いところから落ちそうになったり、宇宙に放り出されたりとピンチになるのですが、観客の頭に浮かぶのは「あれ?マスクは?宇宙で飛べなかったっけこいつ?」です。そこがモヤモヤとなって素直にハラハラできなかったのは痛手でした。

あと、いくら仲間が死にそうだからとはいえ、罪もない人を怪我させたり殺したり、ていうのはどうなんですか。オルゴコープでの一件に関して、不法侵入したのはガーディアンズ、あの場で襲ってくるのは警備員であり、別に悪い人らでは無いはず。個人的な倫理観にも関わってくるところではありますが、モヤモヤでした。まあこういう場面、アメコミ映画ではたまにあるし、前回のジェームズガン作品、スーサイド・スクワッドでもあり、モヤモヤしたシーンでありましたので、ジェームズガンと自分の相性なのかなぁと。

あと、アダムウォーロックですが、なんなんですかあれは。明らかに説明不足というか。普段なら全員がブチ切れであろう大破壊をアダムによってされたのですが、「セカンドチャンスがある」とのことで許されました。なんなんですか??アダムは生まれたばかりだからいいんですか?ハイエボリューショナリーにセカンドチャンスはないのですか??あんたらがさっきぶっ殺したモブ達にセカンドチャンスはないのですか???と、倫理観の線引きがよく分からず乗れなかった部分もありました。
HAMU

HAMU