キラ

花束みたいな恋をしたのキラのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.3
観ました。

昨年2021年にめちゃくちゃ話題になった本作。

私は有村架純さん菅田将暉さんと歳が近い社会人なのですが、公開当時、「うわー、共感した!!!」みたいな話を周りの同世代からちらほら聞いていて、聞く度に、ああ、私には共感できないだろうな〜〜、、と、ぼんやり思っていました。予告しか見ていないのにね。

本作で2人が出会うのって多分二十歳とか、20代前半の頃で。その年齢の頃の私は、恋人がいたり恋愛をしている同級生や同期のこと、本っ当っっに異世界の住人だと思っていました。どっちが良いとか、寂しいとかではなくて、それくらい、私が恋愛をしていなかった。

映画の中の2人みたいな、出会い。あんなに素敵な、青春。経験してみたかったなぁ〜とも思うけれど、終わりはなんだか、ほんとうに、暗い気持ちになってしまって、数日というか、1週間くらい引きずりました。

変わらないものって、ない。それは、分かります。ひとは変わります。繊細な何かを大切にできないとき、余裕がないとき。あります。それも、分かります。

分かるけど、何で?!?!ってなってしまう。
あいつがいなければ2人は上手く行ったのに!とか、ここで来ないのはだめだったよ、君!とかいう、派手な何かのせいにしたいのに、そうではなく、じわじわと、少しずつ、ボタンが掛け違って、戻れない。完璧じゃないから無理!みたいに潔癖な性格とかいう印象が2人にあるわけでもないのに、それなのに、決定的に、戻れない。

脚本が坂元裕二さんだとは知らずに観ましたが、言葉選びに関してはドラマの坂元作品と同じものを感じる部分は個人的に色々とあり、とても好きでした。そして、ストーリーの感想としては、総括すると、勉強になりました。消化はできていないけれど、私にはなかった引き出しが、確実に増えた気がします。
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