どうやらラナ・ウォシャウスキー（監督・脚本・製作）は性別適合手術を受けてチンポだけでなくクリエイターの才能まで失ったようだ。今作は（俺にとって）最も重要なアクション要素は奇抜さも迫力もオリジナル３部作に及ばず爽快感不足。クライマックスでもトリニティーがようやく空を飛んだと思ったらすぐに幕切れだ。ここはもう一回派手なバトルで盛り上げてほしかったところである。それにエンドクレジット後の『キャトリックス』は意味不明過ぎる（次回への伏線か？）。
監督は関係ないが、役者陣も、トリニティー役のキャリー＝アン・モスはまだ54歳なのに老け過ぎてヒロインとしてはキツイ。モーフィアスとエージェント・スミスはオリジナル３部作と役者が違うと来ている。
全く致命的なことだらけである。『マトリックス レザレクションズ』はマトリックスシリーズとしては不完全燃焼だし蛇足と言わざるをえない。今作を観るならば、オリジナル３部作のどれか１本を観た方がはるかに有意義であろう。やはり『マトリックス』はスカッとさせてくれなきゃ。
・・・・・と、ちょっと不満を大げさに書いたが、実はそこそこ楽しめもした。オリジナル３部作を継承し、そしてひっくり返したいラナ・ウォシャウスキーらスタッフの意気込みは伝わってきた。こうなったら、今作を第１章とし、あと２本作って新マトリックス３部作として完結すべきだろう。
