いかにもチープなインディーズノリ作品かと思いきや、ある意味ブラックなシュールさ?でコチラのニヤケ顔な苦笑を誘う。
裏に忍ばせた視点は、観る側に(そうは深くないけれど)余韻を残す。
例えば、若く太めな婦人警官(結構いい味出してるんだよネ)がパートナーと同居している場面や、一瞬だが終盤で走馬灯の様に各人の暮らしや事件に対する後の反応が並ぶ。それらが全体的には軽めに仕上げながら、"事の後の次第"は作り手からの問いかけでもあり、作品を作る上での原動力でもあっただろう。
何故死んだか?具体的な問題に嫌悪する方にはパスな映画かも知れないけれど。
金子みすずも書いている様に"みんな違って それでいい"訳だし…
しかし、みんな独りじゃなくて、関係性の中で生きているから…あんまり違うとサ。えてして問題勃発しちゃいやすいんだネ。
あー、ワタシも色んな欲望を我慢してきてソチラ方面は"一線越えず"で良かったかも知れないナって思ったヨ。
昔はカミさんには言えない事もしてきたけれど、さすがにココ迄はなぁ…
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頑張ってはいても照明が所々で強過ぎて"魅せようとするあまり"逆に画面を安く感じさせてしまっていた。
ならば編集段階で出来る事は未だ沢山あっただろう。そこはお金と時間と、何より仕上る際はセンスだろう。
部分も全体も結局はセンスだろう。
ワタシには面白かっただけに残念賞!