以前、パク監督のいわゆる"復讐3部作"にハマり、全て盤買いした位に当時は魅入ったもんだが、個人的にはその後の作品には何と云うか…あざとさが目立ち、段々と白々しく感じられてしまう部分があり。暫く離れた。
こちとら男女の禍い(災い) は散々味わってきた口だが、映像でネチネチやベタついたのは苦手。
だからって、あまりスタイリッシュにやられても観るコチラ側に若さが足りないからかな…嘘臭さに引いてしまったり。
で、本作は鑑賞先延ばしにしていた予想程はベトつき感は無いものの… ついぞ霧や驟雨や汐風に、矢張り洗濯物なんか乾きにくい様な湿度が溢れている。
主たる男女役の男は、正面からアップを捉えた瞬間、"アッ!土砂降りの雨に消えた容疑者じゃん!"って…
私に韓国映画を観るきっかけをくれた作品"殺人の追憶"の彼なんだねぇ。
あの作品は色んな意味で素晴らしいよな。
女優さんは、ワタシには何処となく邦画"ジョゼと虎と魚たち"の車椅子の彼女を彷彿とさせられる方であり。
過剰な演出が殆ど無い分だけ非常に上手く演じていたとは思う。
観終えて振り返れば、面白い駆け引きや会話展開も時に感じたけれど…
正直申して、話の割にじれったく長いので睡魔と闘いながら観ました。
補足としてー
アチラの映画にありがちな"極端な脇役"が、本作に於いては警察内での後半の部下である丸っこい女性刑事。
なんつーか、林家一門つうか〜吉本出身つうか…ある意味で矢張り、まーそのぅ…極端"でしたナ!(笑)