ジョージミラー。どこで道草食ってると思ってたらこんな映画を作っていたのか。早くマッドマックスの続編に取り掛かって下さい😅あとフェリオサもあるし、貴方は油売ってる場合ではないのですよ。
とは言え本作はジョージミラー先生の作品。とても楽しみでした。想像してた映画とは違いましたがこんなメロウな映画も良いですね。鑑賞し終えて思ったのはこれホントにジョージミラー?どちらかというとテリーギリアムのような…
ジョージミラーのアラビアンナイトと言えば壮大な砂漠を舞台に繰り広げられる剣戟や裏切りなどの人間模様を想像するかと思います。のはずがランプの精霊を深掘りしたパーソナリティな作品になっています。要は人間ドラマなんですが、アラビアの世界観と現代の世界観の交差のさせ方、物語の展開の仕方、あと色彩の使い方がテリーギリアムと言われた方がしっくりくるんですよね。ジョージミラーのこれまでの作品とはかなり異なります。(と、思ったけどベイブ都会へ行くはかなりカラフルだった)
ビニーを語り部としたジンの思い出話しが続くんですが、思えば千夜一夜物語は寝物語なんですよね。作り方としてはこれで間違いはないのかもしれません。あと原作はあくまでアラビアンナイトにインスピレーションを受けて作られたオリジナルのものです。映画の邦題は「アラビアンナイト!」と大々的に銘打ってますが、原題は「三千年の願い」の方なんですよね💦これは勘違いしてしまう人も多々いるかと。原作のタイトルはもっと違うしね。
ちなみにジョージミラーと一緒に脚本を書いているオーガスタゴアって人。この人はジョージミラーの娘さんらしいですね。編集も奥さんであるマーガレットシクセルが続投してるので家族でこの物語を作った事になりますね。凄いほんわかする話しです😆
マッドマックスに比べるととてもこぢんまりした映画でしたが、その分細部に丁寧さが行き渡り、ファンタジーロマンスとしてはとても素晴らしい出来になったのではないでしょうか。ジンの話しを聞くうちに様々思いを巡らせて自分の内面が変化していくビニーを演じたティルダスウィントンも、どことなくくたびれながらも気品のあるオーラが良いです。
面白かったんですが、やっぱりマッドマックスの続編を置いておいてまで作る程のものか?というのが正直なところ。マッドマックス終わってからでも良かったのに…
もしかして、また製作中にゴタゴタが発生してるのか?