ハレルヤ

ルース・エドガーのハレルヤのレビュー・感想・評価

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
3.6
エリトリアからアメリカ人夫妻の養子として過ごす高校生のルース・エドガー。文武両道の優等生だが、ある日ルースの高校の教師であるハリエットが、ルースの裏側に過激な思想があると感じ取る。危険物を所有しているのを見て、家族も含めて彼への疑惑が高まっていくサスペンスドラマ。

誰にでも言える事だけど本当の気持ちは本人しか分からない。他人がとやかく言うのは大きなお世話かもしれませんが、この作品では一見優等生に見えて、影では暴力的な考えがある。それを看過できず、教師や両親が危惧するのが主な内容。

優等生のエドガーを見て「学校の黒人学生への模範的な生徒」として頑張ってほしいと考えているハリエット。養子として引き取り、家族3人で暮らしてきた両親。特に親の目線でしたが、僕自身も自分の子供がこうだったらと思うと、同じく大きな不安に苛まれていたと思います。

とにかくセリフ量が多くて難しい役柄だったルースを演じたケルビン・ハリソン・ジュニアは素直に良かった。ルースを不安視するハリエット役のオクタヴィア・スペンサーの存在感も抜群。

ルースの両親役にはティム・ロスとナオミ・ワッツ。悩みながらも息子と真正面から向き合う姿勢は良かったと思います。ただこの2人「ファニーゲーム USA」でも同じく夫婦役だったので、どうしてもあの悲惨なイメージが…笑
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