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クロール ー凶暴領域ーのBOBのレビュー・感想・評価

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)
3.4
サム・ライミ制作、アレクサンドル・アジャ監督のパニックスリラー。

大学競泳選手の女性が、音信不通になっている父親を捜すため、巨大ハリケーン強襲中の故郷フロリダに帰る。

"Apex predator all day."🐊

水泳父娘がハリケーンとワニに襲われるという、ディザスタームービーとアニマルパニックムービーを混ぜ合わせたようなサバイバルスリラー映画。ワニ版『ピラニア3D』のノリで観始めたが、『ピラニア3D』にあったヒャッハー感やおフザケコメディ要素はなく、終始緊張感漂うシリアストーンだった。

このジャンルの作品に求めている面白さを存分に提供してくれている。巨大ハリケーン接近及び地下室の浸水による死のタイムリミットが迫る中、次々とバラエティ豊かな困難が襲ってくるので、見ていて飽きない。スリルもあるし、痛い描写、キル描写、ゴア描写もしっかりある。90分以内に収まっているのも高評価。

確かに、"No splashing, No hunting"理論や、ワニより速く泳ぎ、ワニの必殺技デスロールを撃ち破って水中プロレスで勝ち、噛まれた傷も脅威の自然治癒力で治してしまう主人公の超人能力など、ツッコミどころは多いのだが、それらも笑って楽しめるレベルにあった。

サブストーリーである同族嫌悪的な父娘の和解ドラマも、長すぎず短すぎず感動的すぎず、ちょうど良い塩梅で差し込まれる。この2人が死んでほしくないと思わせるには十分だった。

犬とワニベイビーにもう少し活躍して欲しかった。

👋"See you later Alligator"♪👋

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