ノッチ

クロール ー凶暴領域ーのノッチのレビュー・感想・評価

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)
3.5
大学で競泳選手のヘイリーはフロリダに住む父親と連絡が取れなくなったという姉の電話でハリーケンの迫る故郷に帰還する。

実家を訪れたヘイリーは地下室で重傷を負って気うを失った父親を発見するが…。

かつて、伝説のフレンチ・ホラー『ハイテンション』をつくり、『ピラニア3D』などで知られるフランスの鬼才、アレクサンドル・アジャが監督し、巨匠サム・ライミが製作したサバイバル・ホラー映画。

とにかく、ワニに食われないようヒロインが頑張る!というシンプルな映画。

家の地下には、恐ろしい生き物が・・というストーリィ。

その恐ろしい生き物とはズバリ、冠水で近くのワニ園から逃げ出した大量のワニで、ヘイリーは父を救って、無事にワニ地獄から生還出来るのか???

という実にベタなパニック映画なのだが、これがけっこう面白い。

主人公のヘイリーには、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で新ヒロインに抜擢された、カヤ・スコデラリオ。

『メイズ・ランナー』シリーズにも出ているらしいが、生憎観ていない。

序盤は緩やかに始まり、ワニ登場から展開がどんどん加速していく。

サブキャラの扱いが雑とか、余韻なく突然終わるとかツッコミ所は多いが、VFXの質が高く、観てる間のドキドキ感は半端じゃない。

そして何よりもワニが1匹だけでなく、何匹ものワニがわらわらと襲ってくる恐怖。

サイクロンの中での出来事なので登場人物もかなり限られてきますが、皆さんちょいグロ程度の食われ方で楽しめました。

中盤までは地下室に、そして途中からは水没した街であるとか洪水に沈んでいく家であるとか、舞台を変えながらの脱出などワンシチュエーションでありながらシナリオや演出の巧さによって最後まで緊張が切れることがない。

家の構造を巧みに演出に生かしているのも好感が持てる。
ノッチ

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