NYのカーライルホテルのドキュメンタリー映画です。実際ホテルで働く人たちのインタビューや、ホテルの歴史、そしてホテルと共にある音楽の話ととても面白かったです
出演するコメンテーターがゴージャスです
ロジャー•フェデラー、ジョージ•クルーニー、ハリソン•フォード、ソフィア•コッポラ、ナオミ•キャンベルなどなどがこのホテルの素晴らしさを語ります
ケネディからはじまり、ダイアナ妃から、ウィリアム王子キャサリン妃まで、数多くのセレブリティに愛されるホテル。
若い時はホテルに求めるものが、清潔で安く
便利であることだけだったものが、年齢が上がるにつれ、ホテルがレストランなどの暮らすことに必要な全てのものを備えていることに気がつき、そこで過ごす時間が日常から切り離された上質な時間を過ごせることを求める場所に私自身もホテルに求めるものが変わってきたように思います
もちろん、均質的で合理的で、便利さを追求するホテルも良いですが、カーライルホテルのように、部屋数を絞り、すべての顧客をホテルのどこで出会っても名前で呼べるような、また、cafeカーライルのように、素晴らしい音楽を楽しめるような、そういうホテルにも憧れます
ただし、昨今は、ホテルの経営母体と実際のホテルオペレーションが違う企業が担うこまが多く、そうなると利益追求にならざるを得ず、カーライルホテルのようなパーソナルタッチを売りとするホテルは絶滅危惧種化していくのかもしれません。
実際、日本でもホテルで働くことは、賃金的にも恵まれているとは言えず、このような質の良いサービスを提供する人材を引き止めておくことが難しくなっているように思います。そもそも、そのような人材を採用することすら、難しくなってきています
ドキュメンタリーの中でも、引退するコンシェルジュが、品格がない世の中になってきたとコメントしていましたが、短期の効率性をより求め、バーチャルとリアルの境目が曖昧になってきている今、上質であることの意味や、リアルに人と接することや人からサービスを受けることに対する価値の感じ方も変わってきているように思います、
カーライルホテルはNYだからこそ、存在し続けることができるホテルだと思います。
一度は泊まってみたいですが、10,000ドルの部屋って、宝くじでも当たらないと無理ですねー！
