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ある船頭の話のmarucoのレビュー・感想・評価

ある船頭の話(2019年製作の映画)
3.9
実は観てきた。巻頭では柄本明、
役名(といち)がもらいものの焼き芋をぐにょぐにょ食べるシーンがそこそこ長くあるが先ずそれを観て、
「いや〰️、これって焼き芋🍠やろ?
喉に詰まれへんのかなー、しかし、
水気のもん一切取らんと食べにくいやろに…、」そんなんちょっと思った。風光明媚、きれいな空気のなかお水飲まんでも、焼き芋🍠のお味は格別のことと感じ入った。普段こんな雄壮な自然界とはかけ離れた廃れた生活基盤の私marucoにはことのほか羨ましくも感じた。
そしてオダギリジョーがこのような自然界に心を傾ける感覚をお持ちの方とは知らなかった。都会派でクールで少しばかり女性には良い意味だらしなく(笑)そのような印象をずっと持ってた。
でもこれらはオダジョーたるべく
おおきな魅力ですよね、そして本作!ギャップの成せる技。称賛に値すると思う。柄本明演じるといち!当初はなるほど柄本明演じるといちと認識してはいたが中盤、イヤ前半のあとのほうにはもはや柄本明の陰かたちそこには居なくなってた。といちだけ。柄本明は天才と思う。 だいぶ昔に志村けんとテレビでコントをやっていた。marucoはこのコントを一度たりとも面白いと感じたことはない!だけどこの柄本明が演じたコントだけは巧い!地味にして巧い!オモロイ!と心底思た。ここで再び当該作品に戻る。色んな俳優が出てきた。その中でも河本準一はオダジョーの同窓生のよしみ、おそらくオダジョーの恩情が働いたと思う。そしてこれもいささかビックリ!marucoの大好きなくっきーが起用されていたことに驚きと同時にオダジョーの人柄の面白さ素顔を垣間見たようで嬉しくなった、オダジョー評価が上がったのは確かだ(笑)
このお笑い芸人の二人は決してでしゃばるわけでなく、ゆえに違和感なくうまく映像に溶け込んでいた。くっきー!心地好く観れたよ〰️(笑)。あとは色々巧い役者さんがたくさん出てくるけど皆巧い!そして久し振りの草笛光子さん!もちろんそれなりにお年を召されているが美しい!
本当に美しい。お顔立ちも全く遜色なく清廉潔白な生き方を貫かれておられると感じ入る。男の顔には生きざまが出るとよく言われる。でも草笛光子さんを拝見してこれは女性も同じやと思う。自らも心に留めておこう、と思った。あと、この「おふう」役の女優、素敵だった。
これからますます伸びる予想が付く。でも反面すぐに引退してしまう、そんなような危うさと言うか潔さも彼女には感じる。
marucoのあまり当たらない?勘として感じる。しかしながら、彼女には
大女優の風格、品、気位、備えてる気がする。要するに今どきの若い女優とは一線を画した佇まいを感じる
そしてやはり顔立ちの良さ、
地味なようでキラリ✨✨と光る…、marucoはこの子には大きな魅力と魔力を感じた。
最後に作品内容自体はかなり重く
ど〰️〰️ン…と色々な複雑な思いがあるけど、やっぱりそこかしこを飛びなから妖しい綺麗な光を放つ蛍を生で見てみたかったし河原でビチャッビチャッになりながら水の冷たさ足裏にぬるっと感じる水こけとか少し痛い石ころ、どてかい岩を感じながら思いのまんま仕掛けを作ってそのあとは自分等の手で掴んだ魚、
或いは釣った魚を粗塩多目に振ってその場で焼いて食べる…
さっきまで生きてた魚、川やったらイワナかニジマスかな〰️
ア〰️💓美味しい〰️💓
香ばしええ匂い〰️(笑)言いながら
ほおばる。そのとき誰かが言う。
こんなもん頭から食べんと食べるとこあれへんがな〰️(笑)と。
昔はこんなんができた。
おかげでザリガニ、カエル、おたまじゃくし、昆虫、marucoはいまだに何も怖ない。今もこんな遊びができたらなー、とそれはとても懐かしくもあり、とてつもなく哀しく痛く痛く感じた。そう言うたら、
といち、おふうも、川で釣った魚を
串に刺してふーふーしながら、
美味しそうに食べてた。
marucoも食べたい思た。
古いいらなくなったものは
無くなっていく…、そらそうや。
そらそうやけど何か哀しい。
言いながらそのうちmarucoも古くなって無くなっていく。
オダジョーさん、
なかなかの逸品でした(笑)
マタアワセテクダサイ💐





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