これは傑作!
ショットもとても慎ましく、ただただレオノール・シルヴェイラの美しさを楽しめる。
ヴィスコンティの傑作「夏の嵐」のアリダ・ヴァリなみのコスチュームチェンジ。
ちゃんと何かの戦略を持って…
悠久の時を共に過ごしたかのような圧倒的密度で、ポルトガルの空気を肌で感じたと錯覚するほどに、映画を観たというより、人生の並走と空間の共有を果たしたかのような凄まじい没入感。時間感覚がフリーズし、3時…
>>続きを読む求心性の孤独・欲望・支配欲、遠心性の奉仕。肥大した自己を引きずるような重たい歩行から、解放されたような軽やかなオレンジ畑での浮遊感歩行ドリー。聾唖と歩行障害と美と聡明さ、他者と違うものを抱えた共感性…
>>続きを読む既存する映画と微妙に相貌が違うと気づいた時、私たちが知るところの映画というメディアの安定度が熾烈に不安定化してしまう。
(映画とは何なのだ?)。
この作品を観て、またしてもそう自問してしまう所以です…
ナレーションが物凄く多いのに全然気にならない。耳にスッと入って来る音楽のような落ち着いた声。この声は撮影監督のマリオ・バローゾのものだそう。リズムや質感が自分の1番気持ち良いとこにハマっているのか、…
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