rui

狂徒のruiのレビュー・感想・評価

狂徒(2018年製作の映画)
3.2
台湾帰国中にNetflixで視聴。

元バスケ選手が傷害事件を起こして選手生涯を閉じ、駐車料金を収集するバイトで生計を立てる。賭博やグレーなビジネスにも手を出す中、強盗犯と出会い持ちつ持たれつの関係になっていき、ますます人生が狂っていく。

アングラな世界観とアクションが台湾映画としては比較的珍しいけど、闘う場面でふと出てくる変なユーモアが台湾っぽい。広東語を話す吳慷仁(ウー・カンレン)が痺れる。不運続きに見えて、いずれも自分の選択が付いてきている林哲熹(リン・ジェーシー)は心理的な弱さと肉体的な強さを表現できている。

善悪が完全につかず、勧善懲悪的な話ではないので、途中までもしかしたら彼は悪人ではないのでは、と思っていた。最後はスカッとした終わり方になった。
rui

rui