さいろく

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのさいろくのレビュー・感想・評価

4.2
まずは映画館で観れてよかった。
観てから「大作だった」と思わされるのはいい体験。

とにかくキャストがすごい。
そして期待通りにこれぞ映画と思わされる演技・演出の連続だった。
キラーズとついてるだけあってめっちゃ人が死にます。苦手な人はご注意(そんなにエグい描写はないけど)

とにかく終始レオ様が可愛い。タイタニックの印象が強くてあんまり好きじゃなかったんだけど、彼の演技は圧巻だった。表情筋を操れるのだろうか。ほんと凄い。
デ・ニーロも素晴らしかった、キャラクターがめちゃくちゃ立ってて恐ろしい。
その他キャストもすごく良かったけど、ちょい役でブレンダン・フレイザーが出ていて嬉しかった。ただ、出てきてすぐ「彼はめっちゃ浮いてるな」と感じたけど浮いて然るべき配役だったので安心というか感心させられた。

ちなみに時間は確かにめちゃくちゃ長かったけど(206分)組み立て方が素晴らしくて、序盤の「どういう話なの」と理解しようとして観ていたところから中盤の「なんとなく理解出来た、ここからどうなるんだろう」というところでの派手なシーンの連続があり、終盤は「終盤と気付かされない」まま終えられたので夢中で観ていたんだと思う。

そういえば、正直自分はどういう意味なのかわからなかったシーンが何箇所かあって、気づきやすい演出になっているものの解釈が初回ではしきれなかった。いずれも物語がわからなくなるようなほどではないニュアンスではあるものの、スコセッシ節なのだろうか。学のなさが少し悔しかった。

そういえばスコセッシ監督作品は何を観たかなと思って作品一覧を見たけど『タクシードライバー』しか記憶になかった。。
知らなかったけど史実と個人にスポットを当てた作品の映画化が多い。
ボヘミアン・ラプソディ以降で音楽アーティストやバンドのドキュメンタリー風映画化が増えてる印象だけど(ボブ・マーリーは気になる)スコセッシは結構前からやってたんだなー
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