さいろく

哀れなるものたちのさいろくのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
終始美しく、激しく、おぞましく、ピュアであり哀しくもあり哀れなるものだった。

元々ないけど語彙を失う。
ただ凄かったなぁ…という強めの衝撃が残っている。

前半60分ぐらいはどうなるんだ?という不安に近い心配のような想いが正直あったけど、それすらしっかり踏み台にしてくれた。途中までモノクロなんだけど、それも意味が在った。

進歩・成長がテーマで、観客は見守るしかできない。まるでロープレのようだった。

あと、ずーっと視覚的に美しくて文字通り目が奪われっぱなしだった。
古さと新しさが入り混じった不思議な世界観がまたよくて、本当にどのシーンを切り取っても芸術的な美しい写真になると思う。
衣装ほんとすごかった、ずーーっとカッコよかったなぁ

などなど感心しきりではあったけど、物語展開はなかなかに奇天烈。
だいぶショッキングなスタートなのにそれだけでは飽き足らず、な展開。
でも進歩・成長がしっかりと見られ、幸せな気持ちで安心して見守れるようになってくる。
これはもしかして親目線…?

なんにせよ素晴らしく美しく残酷で幸せな映画でした。最高です。
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