ひろゆき

海抜のひろゆきのレビュー・感想・評価

海抜(2018年製作の映画)
3.4
銀幕短評(#620)

「海抜」
2018年、日本。1時間20分。

総合評価 68点。 

彼女は、事実に思い当たりますね。

「プロミシング・ヤング・ウーマン」66点 の主人公キャシーは、性犯罪についてこう言いました。「(強姦を)傍観・扇動した者も 直接の犯罪者と同罪だ」と。なるほどそうでしょう。でもこの映画のヒロシは “傍観”したといえるのでしょうか。おなじくかれらの暴力の被害者だったのではないでしょうか。

クレジットにありますが、これは映画大学の卒業制作作品ですね。ひじょうにうまく作りこまれているところはみごとだし、カメラもいいし役者もうまい。ただ、スジのつながりが ちょっとわかりにくかったですね。敢えて むずかしくしているから。途中、冗長な部分もありました。でも若い学生さんですよ、やはりすばらしいクオリティだ。次作がたのしみですね。


(おまけ)

「チェキ買いました」

チェキ知っていますか? 簡易なポラロイドカメラ(インスタントカメラ)のことですよ、富士フィルムが出している、むかしからある。まあポラロイドにしても、デジカメやスマホでしか写真を撮ったことがない若い世代のひとたちは、チンプンカンプンでしょうね。

動機は、まえから興味があったのと、新機能が加わっていたからです。もともとのチェキはおもちゃのようなカメラを写すと、仕上がった印画紙が出てきて、時間とともに写真が浮き上がるというものです。でも、これだとレンズの交換ができないし、手ブレなんかも失敗のもととなる。

わたしが買ったのは、「チェキプリンター」といって、レンズが付いていません。専用の小さなインスタントフィルムの印画機能しかありません。まさにプリンターです。どうやって使うかというと、ステップ1 自分のスマホで写真を撮る。ステップ2 スマホでチェキアプリを立ち上げて、電源起動したプリンター(200gと小さくまあまあ軽い)とBluetooth接続する。ステップ3 必要に応じて写真を加工し、印刷ボタンを押す。以上。めちゃ簡単です。撮った写真の選択や編集ができるので、失敗印刷というものがありません。

用途としては、いきつけのコーヒー屋さん カフェK(「A Film about Coffee」の長編おまけ「コーヒーについて」の第12章をご参照)の写真入りメニューを作りたかったのです。コーヒーとかデザートとかドリンクとかフードとかの。フィルムが1枚70円とやや値が張るのですが、周りのみなさんによろこんでもらえれば、タダみたいなものです。

でもきょうはね、そのチェキを外にもちだして、フランス料理のランチにいきます、おんなの子といっしょに。使用目的が不純だと思われるでしょう? でもね、そのおんなの子のお母さんも同席なんですよ。だからけっきょく3人で。とてもおもしろいおんなの子とお母さんです。たのしみだなあ、天気もいいし。いっぱい撮ろう。
ひろゆき

ひろゆき